構図と現像を図で理解する写真の教科書

本ページにはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれる場合があります。

点構図

広い空間の中に、小さな被写体をひとつだけ「点」として置く構図。被写体そのものより、それを囲む空間の広さを見せるための配置として紹介される。日本語の写真解説でよく見かける呼び方だが、由来や提唱者を示す資料は見つけられなかった。

図で見る

点構図の図解(推奨例)補助線: 画面の上から72パーセントの高さにある水平線。 配置: 主被写体の丸(点)が画面中央、背景の山が右中段。 広い空間の中に小さな被写体をひとつだけ置いた例。点を中央から外したことで、右側に広い空きが残る。
推奨例広い空間の中に小さな被写体をひとつだけ置いた例。点を中央から外したことで、右側に広い空きが残る。
点構図を意識しなかった場合の図解(失敗例)配置: 副被写体の丸(点2)が左上、副被写体の丸(点1)が画面中央、副被写体の丸(点3)が右中段、副被写体の丸(点4)が中央下、副被写体の丸(点5)が左下。 同じ大きさの点が5つ散らばった例。図の側でもどの点も同じ強さで描いてあり、主役として区別された点は1つもない。視線は画面内をさまようだけで、どこにも止まらない。点2点1点3点4点5
失敗例同じ大きさの点が5つ散らばった例。図の側でもどの点も同じ強さで描いてあり、主役として区別された点は1つもない。視線は画面内をさまようだけで、どこにも止まらない。

画面の中で何が起きるか

被写体が小さくなるほど、画面に占める面積の大半は被写体を囲む空間のほうになる。すると視線は被写体そのものより、その周囲の広さを主題として読み取りやすくなる。空・水面・雪原・壁のような一様な面が背景であれば、点以外に視線が引っかかる場所がないので、面積が小さくても点は見つけてもらえる。ここで効いてくるのが置き場所で、中央に置けば空きは四方に均等に残り、端へ寄せれば片側だけが極端に広くなって、そちらが点の向かう先として読まれやすい。逆に同じ大きさの点が複数あると、どれが主役かが決まらず、視線がどこにも止まらなくなる。

向く被写体・場面

つまずきやすい点

どこまで裏が取れているか

この構図についてよく言われることを、出典に当たって確かめた結果です。出典が見つからなかったものは、見つからなかったと書いています。

他の構図の主張とあわせて確かめたい場合は根拠の強さで見るもご覧ください。

関連する構図