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トンネル構図
- tunnel composition
手前の物体で画面の周囲を囲み、その先に被写体を配置する構図。トンネルや木々の間などを額縁のように使う技法として紹介される。
図で見る
画面の中で何が起きるか
周囲を囲む要素がトンネルのような効果を生み、視線が自然と中心の被写体へ誘導されるとされる。
向く被写体・場面
- トンネルやアーチなど囲みのある構造物
- 木々の間から差し込む光景
- 窓やドア越しの撮影
つまずきやすい点
- 囲む要素が主役より目立ってしまい視線が奥まで届かない
- 囲みの中心と被写体の位置がずれて誘導効果が薄れる
どこまで裏が取れているか
この構図についてよく言われることを、出典に当たって確かめた結果です。出典が見つからなかったものは、見つからなかったと書いています。
- 二次資料でしか確認できていない この構図には日本語の写真教則で「トンネル(額縁)効果」という呼び名が与えられている。ニコンの写真講座は「門や窓枠、周辺の木や建物などで主役となる被写体を囲むことで視線を誘導し、主役を引き立てる」構図と説明し、その効果として「日の丸構図と同様に見せたいものが明確になり、さらに手前との対比で奥行きが出たり画面全体が引き締まった印象になったりする」と述べている。 カメラメーカーの写真講座が1件そう説明している、というところまでしか確認できていない。囲むことで視線が実際に中心へ向かうことを測定した資料は見つけていない。同講座は冒頭で「写真の撮りかたに決まりはなく、こうしなければダメという構図があるわけではありません」とも断っている。 出典: 斎藤勝則「Lesson12:写真がより良くなるフレーミングと構図」ニコンイメージングジャパン(2024年6月18日 文章改訂)
他の構図の主張とあわせて確かめたい場合は根拠の強さで見るもご覧ください。
関連する構図
- 額縁構図 — 手前にある物で画面の周囲を囲み、その内側に主役を置く構図。囲みが視線の逃げ道をふさぐため、内側に残った領域へ視線が集まりやすいとされる。手前の物で画面の縁を括るという点では西洋絵画のルプソワール(repoussoir)と重なるが、repoussoir は左右どちらか片側に置く手法として定義されており、四方を囲む形とそのまま同じものではない。
- サンドイッチ構図 — 画面の左右両端だけを手前の要素で挟み、上下は開けたまま残す構図。額縁構図のうち、周囲全体ではなく両端だけを囲む形のものを指して呼び分けることがあるとされる。ただし挟む向きを左右に限らない使い方もあり、この名前が指す範囲は資料によって食い違う。