構図と現像を図で理解する写真の教科書

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くの字構図

「く」の字に折れた線に沿って要素を配置し、視線を一度横へ振ってから奥へ進ませる構図。曲線構図が滑らかにつながるのに対し、折れ点がはっきりしているのが違いとされる。呼び方の由来を示す資料は見つけられなかった。

図で見る

くの字構図の図解(推奨例)補助線: 3点を直線で結ぶ、折れ角のある誘導線。 配置: 背景の山(奥)が右上、主被写体の人物(主役)が左中段、副被写体の不定形(手前)が右下。 「く」の字に折れた線に沿って手前・折れ点・奥を配置した例。折れ点に主役を置いている。折れ点で進行方向が約119度変わる。線は平滑化せずに直線でつないでいるので、図の折れ角は実際の角度そのもの。主役手前
推奨例「く」の字に折れた線に沿って手前・折れ点・奥を配置した例。折れ点に主役を置いている。折れ点で進行方向が約119度変わる。線は平滑化せずに直線でつないでいるので、図の折れ角は実際の角度そのもの。
くの字構図を意識しなかった場合の図解(失敗例)補助線: 3点を直線で結ぶ、折れ角のある誘導線。 配置: 背景の山(奥)が右上、主被写体の人物(主役)が画面中央、副被写体の不定形(手前)が左下。 折れ点で進行方向が約4度しか変わらない例(推奨例は約119度)。ほぼ一直線に見えるため視線の移動距離が伸びず、対角線構図との違いが出ない。主役手前
失敗例折れ点で進行方向が約4度しか変わらない例(推奨例は約119度)。ほぼ一直線に見えるため視線の移動距離が伸びず、対角線構図との違いが出ない。

画面の中で何が起きるか

「く」の字の線に沿って要素を置くと、視線は画面の一方の端まで振られてから折り返し、反対側へ向かって奥へ進む。手前と奥を直線で結ぶ場合より画面上の移動距離が長くなり、そのぶん同じ被写体でも奥行きが深く感じられるとされる。折れ点は線の向きが変わる場所なので視線がいったん止まりやすく、ここに主役を置くと見てもらえる時間が長くなりやすい。折れが浅いと移動距離の差がほとんどなくなり、対角線構図と見分けがつかなくなる。折り返しの深さが、この構図が成立するかどうかを決めている。

向く被写体・場面

つまずきやすい点

どこまで裏が取れているか

この構図についてよく言われることを、出典に当たって確かめた結果です。出典が見つからなかったものは、見つからなかったと書いています。

他の構図の主張とあわせて確かめたい場合は根拠の強さで見るもご覧ください。

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