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4つのグリッド位置をくらべる
レイルマン・黄金分割・三分割法・ファイ・グリッドは、いずれも画面の辺を分ける線の上や交点に主役を置く構図ですが、 線をどこに引くかはそれぞれ違います。4つの位置を1本の数直線(0〜0.5)に並べて、その差がどれくらいかを示します。 右半分(0.5〜1.0)は左半分の鏡像になるため省略しています。
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| 構図 | 位置(3:2の画面) | 定義 | 画面比で動くか |
|---|---|---|---|
| レイルマン | 0.250 | 4等分線と2本の対角線が交わる点 | 動かない |
| 黄金分割 | 0.308 | 対角線に、別の頂点から下ろした垂線の足 | 動く |
| 三分割法 | 0.333 | 各辺の3等分点 | 動かない |
| ファイ・グリッド | 0.382 | 各辺を 1 : 0.618 : 1 に分ける点(0.382 の位置) | 動かない |
この図から言えること
- 4つの流儀の差は0.250〜0.382の範囲、辺の長さの約13.2%に収まる。1500×1000の画面なら、縦線で約198ピクセル、横線で約132ピクセルの幅にすぎない。
- 黄金比を根拠に挙げるのは黄金分割とファイ・グリッドの2つだが、3:2の画面ではその2つは0.074離れている。同じ「黄金比」を根拠にしながら、別の位置に着いている。
- 画面比を変えると動くのは黄金分割だけ。1:1(正方形)では4つの交点が画面中央の一点に重なり、日の丸構図と区別がつかなくなる。16:9では0.240まで動き、レイルマンの0.250より隅へ出る。
- 出典: 黄金分割の定義はキヤノン写真用語集による。三分割法は John Thomas Smith (1797) が初出とされるが、原典に黄金比の記述はない。ファイ・グリッドの 1:0.618:1 は写真解説サイト1件で確認した定義で、規格ではない。詳しくは各構図ページの「どこまで裏が取れているか」を参照。
関連する構図
- レイルマン構図 — 画面を4等分する線と2本の対角線が交わる点のうち、中心を除いた4点に主題を置く構図。鉄道写真家・中井精也氏がニコンの写真講座で「レイルマン比率」として示している方法で、交点は三分割法よりも画面の隅に寄る。
- 黄金分割構図 — 画面に対角線を引き、別の頂点からその対角線に垂線を下ろした交点(黄金分割点)に主被写体を置くとされる構図。ただし「黄金分割点」という語は出典によって画面上の別の点を指しており、辺を黄金比 1:1.618 に分割した点(各辺の約38%/62%)を指す解説もある。ここでは両方の説明を併記したうえで、図はキヤノンの用語集の定義で作図している。
- 三分割法 — 画面を縦横それぞれ3等分し、その分割線の上や交点に主被写体・水平線を置く考え方。中央から少しずらすことで被写体の周囲に空きが生まれ、画面に向きが出やすくなるとされる。
- ファイ・グリッド構図 — 画面を 1 : 0.618 : 1 の比で分けたグリッド(分割線は 0.382 と 0.618 の位置)の線上や交点に主被写体を置く構図。三分割法の 1:1:1 より真ん中の帯が狭いのが違いとされる。ただし前提にある「黄金比が美しい」という主張には、実証と呼べる裏付けが確認できていない。