構図と現像を図で理解する写真の教科書

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黄金分割構図

画面に対角線を引き、別の頂点からその対角線に垂線を下ろした交点(黄金分割点)に主被写体を置くとされる構図。ただし「黄金分割点」という語は出典によって画面上の別の点を指しており、辺を黄金比 1:1.618 に分割した点(各辺の約38%/62%)を指す解説もある。ここでは両方の説明を併記したうえで、図はキヤノンの用語集の定義で作図している。

図で見る

黄金分割構図の図解(推奨例)補助線: 2本の対角線、画面の上から69パーセントの高さにある水平線。 配置: 主被写体の木(黄金分割点)が左下、副被写体の丸(対角の交点)が右上、背景の山が右中段。 キヤノンの用語集の定義(対角線に別の頂点から垂線を下ろした交点)で作図した例。3:2の画面では交点は各辺の長さに対して約30.8%/69.2%の位置に来る。図には2本の対角線だけを描いており、垂線そのものは描いていない。黄金分割点対角の交点
推奨例キヤノンの用語集の定義(対角線に別の頂点から垂線を下ろした交点)で作図した例。3:2の画面では交点は各辺の長さに対して約30.8%/69.2%の位置に来る。図には2本の対角線だけを描いており、垂線そのものは描いていない。
黄金分割構図を意識しなかった場合の図解(失敗例)補助線: 2本の対角線。 配置: 副被写体の丸(要素1)が左上、副被写体の丸(要素2)が右上、副被写体の丸(要素3)が左下、副被写体の丸(要素4)が右下。 4つの交点すべてに同じ大きさの要素を置いた例。図の側でも4つを同じ強さで描いてあり、主役として区別された要素は1つもない。どれが主役なのかが画面から読み取れない。要素1要素2要素3要素4
失敗例4つの交点すべてに同じ大きさの要素を置いた例。図の側でも4つを同じ強さで描いてあり、主役として区別された要素は1つもない。どれが主役なのかが画面から読み取れない。

画面の中で何が起きるか

対角線に垂線を下ろした4つの交点は、3:2の画面では各辺の長さに対して約31%/69%の位置に来る。三分割法の33%/67%よりわずかに隅寄りで、主役を置いたときに反対側へ残る空きは三分割よりも少し広くなる。ただし三分割との差は 0.333 − 0.308 ≒ 0.026 で、この図と同じ 1500×1000 の画面なら交点が横方向に約39ピクセル、縦方向に約26ピクセル動くだけ。並べて見比べないと分かりにくい。むしろ効いてくるのは画面比によって交点が動くことで、作図すれば確かめられるとおり、正方形では4点が画面中央の一点に重なり、16:9では各辺の約24%/76%まで隅へ離れる。三分割法の位置は辺の長さに対する比なので画面比が変わっても動かない。この違いのほうが実質的に効く。

向く被写体・場面

つまずきやすい点

どこまで裏が取れているか

この構図についてよく言われることを、出典に当たって確かめた結果です。出典が見つからなかったものは、見つからなかったと書いています。

他の構図の主張とあわせて確かめたい場合は根拠の強さで見るもご覧ください。

レイルマン・黄金分割・三分割法・ファイ・グリッドの線の位置そのものは4つのグリッド位置をくらべるで数直線に並べて比較しています。

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