構図と現像を図で理解する写真の教科書

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シャープネス

デジタルのシャープネス処理の標準はアンシャープマスク(USM)で、元画像から「ぼかした複製」を差し引いてエッジ付近のコントラストを持ち上げる線形演算である。ぼけて失われた情報を復元しているのではなく、エッジの見え方を強調しているだけなので、やりすぎるとエッジに沿って明暗の縁(ハロー)が出る。「シャープネスは最後にかける」という定石は、実験の結果ではなく業界のワークフロー指針に由来する。

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エッジの断面と、アンシャープマスクが作るオーバーシュート折れ線の図。横軸がエッジを横切る位置、縦軸が明るさで、いずれも0%から100%。縦軸は上に行くほど値が大きい。 明るさが80%の高さに、基準線を水平の点線で引いてある。 アンシャープマスク後は、エッジを横切る位置0%で明るさ20%、エッジを横切る位置30%で明るさ20%、エッジを横切る位置38%で明るさ20%、エッジを横切る位置44%で明るさ6%、エッジを横切る位置50%で明るさ50%、エッジを横切る位置56%で明るさ94%、エッジを横切る位置62%で明るさ80%、エッジを横切る位置100%で明るさ80%の8点を通る。 元のエッジ(比較用の細い線)は、エッジを横切る位置0%で明るさ20%、エッジを横切る位置42%で明るさ20%、エッジを横切る位置50%で明るさ50%、エッジを横切る位置58%で明るさ80%、エッジを横切る位置100%で明るさ80%の5点を通る。 模式図であり実測値ではない。特定の画像・特定のソフトの測定ではなく、「元画像からぼかした複製を引く」という演算の性質を形で示したもの。基準線は元のエッジの明るい側の高さで、その上へはみ出した分と、暗い側で下へ沈み込んだ分がハローとして見える。はみ出しの量と幅は設定と画像によって変わる。0%25%50%75%100%0%25%50%75%100%エッジを横切る位置明るさ基準線アンシャープマスク後元のエッジ
エッジの断面と、アンシャープマスクが作るオーバーシュート模式図であり実測値ではない。特定の画像・特定のソフトの測定ではなく、「元画像からぼかした複製を引く」という演算の性質を形で示したもの。基準線は元のエッジの明るい側の高さで、その上へはみ出した分と、暗い側で下へ沈み込んだ分がハローとして見える。はみ出しの量と幅は設定と画像によって変わる。
半径を変えるとハローの幅が変わる折れ線の図。横軸がエッジを横切る位置、縦軸が明るさで、いずれも0%から100%。縦軸は上に行くほど値が大きい。 明るさが80%の高さに、基準線を水平の点線で引いてある。 半径が小さいときは、エッジを横切る位置0%で明るさ20%、エッジを横切る位置44%で明るさ20%、エッジを横切る位置47%で明るさ12%、エッジを横切る位置50%で明るさ50%、エッジを横切る位置53%で明るさ88%、エッジを横切る位置56%で明るさ80%、エッジを横切る位置100%で明るさ80%の7点を通る。 半径が大きいとき(比較用の細い線)は、エッジを横切る位置0%で明るさ20%、エッジを横切る位置25%で明るさ20%、エッジを横切る位置32%で明るさ4%、エッジを横切る位置50%で明るさ50%、エッジを横切る位置68%で明るさ96%、エッジを横切る位置75%で明るさ80%、エッジを横切る位置100%で明るさ80%の7点を通る。 模式図であり実測値ではない。半径をピクセル数として測った図ではなく、「大きい半径ほどエッジから遠くまで縁が出る」という関係だけを示している。どの半径から目に見えるハローになるかを定量した出典は見つけられなかった。0%25%50%75%100%0%25%50%75%100%エッジを横切る位置明るさ基準線半径が小さいとき半径が大きいとき
半径を変えるとハローの幅が変わる模式図であり実測値ではない。半径をピクセル数として測った図ではなく、「大きい半径ほどエッジから遠くまで縁が出る」という関係だけを示している。どの半径から目に見えるハローになるかを定量した出典は見つけられなかった。

この操作が画像に何をするか

アンシャープマスクは、名前に反して「ぼかし」を使う。元画像をガウスぼかしした複製を作り、それを元画像から引くと、なだらかな明暗(低周波)が打ち消され、エッジ付近の急な変化(高周波)だけが残る。この差分を元画像に足し戻すのがシャープネス処理である。結果としてエッジの暗い側はより暗く、明るい側はより明るくなり、境界の段差が誇張される。ぼけで混ざってしまった細部そのものが戻ってくるわけではない。

効く場面

つまずきやすい点

どこまで裏が取れているか

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