構図と現像を図で理解する写真の教科書

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スプリットトーン(調色)

暗部と明部に別々の色を与える操作は、デジタル以前の暗室では化学反応そのものだった。銀の粒子を別の化合物に置き換えることで像の色が変わる。セピアは硫化銀、青は鉄由来のプルシアンブルーである。デジタルのスプリットトーンは、この見た目を「画素の明るさに応じて色を乗せる」というまったく別の原理で近似したものである。Lightroom では 2020 年に「スプリットトーン」が「カラーグレーディング」へ吸収されたが、旧設定は Blending を 100 にすれば同一の結果として再現できる。

図で見る

暗部と明部に別々の色を与える明暗のゾーンごとに色を乗せた図。左端が黒、右端が白のグレーの帯に対して、シャドウ・中間調・ハイライトのそれぞれへ色を加えている。比較のため、色を乗せていない素のグレー帯も並べてある。 シャドウ(暗部)には色相220度(空色)を強さ35%で加えている(シャドウに青)、ハイライト(明部)には色相35度(橙)を強さ35%で加えている(ハイライトに黄褐色)。 ゾーンの境目は段差をつけず、隣り合うゾーンの色が滑らかに混ざるように重ねてある。 色相と強さの値は「暗部と明部で色の方向を分ける」という構造を示すための例示であり、暗室の調色で得られる色を測って再現したものではない。セピア(硫化銀)やブルートーン(プルシアンブルー)の測色値を示した出典は本調査では見つけられなかったため、この図の色を実物の調色プリントの色として読み取ってはいけない。また実際の処理では帯の境目は連続的につながる。色を乗せないグレー(比較用)ゾーンごとに色を乗せたグレーシャドウ: 空色220° 強さ35%シャドウに青ハイライト: 橙35° 強さ35%ハイライトに黄褐色
暗部と明部に別々の色を与える色相と強さの値は「暗部と明部で色の方向を分ける」という構造を示すための例示であり、暗室の調色で得られる色を測って再現したものではない。セピア(硫化銀)やブルートーン(プルシアンブルー)の測色値を示した出典は本調査では見つけられなかったため、この図の色を実物の調色プリントの色として読み取ってはいけない。また実際の処理では帯の境目は連続的につながる。
中間調が加わると何が変わるか明暗のゾーンごとに色を乗せた図。左端が黒、右端が白のグレーの帯に対して、シャドウ・中間調・ハイライトのそれぞれへ色を加えている。比較のため、色を乗せていない素のグレー帯も並べてある。 シャドウ(暗部)には色相220度(空色)を強さ35%で加えている(シャドウに青)、中間調には色相150度(青緑)を強さ20%で加えている(中間調にも色を置ける)、ハイライト(明部)には色相35度(橙)を強さ35%で加えている(ハイライトに黄褐色)。 ゾーンの境目は段差をつけず、隣り合うゾーンの色が滑らかに混ざるように重ねてある。 旧スプリットトーンはシャドウとハイライトの2つにしか色を置けなかった。Lightroom / Camera Raw のカラーグレーディングパネルはここに中間調が加わる(さらに全体へ一律に乗せるグローバルのホイールもある)。色相と強さの値は例示で、出典のある値ではない。3つの帯がどれだけ重なるかを決める Blending スライダーの効きは、この図では表現できていない。色を乗せないグレー(比較用)ゾーンごとに色を乗せたグレーシャドウ: 空色220° 強さ35%シャドウに青中間調: 青緑150° 強さ20%中間調にも色を置けるハイライト: 橙35° 強さ35%ハイライトに黄褐色
中間調が加わると何が変わるか旧スプリットトーンはシャドウとハイライトの2つにしか色を置けなかった。Lightroom / Camera Raw のカラーグレーディングパネルはここに中間調が加わる(さらに全体へ一律に乗せるグローバルのホイールもある)。色相と強さの値は例示で、出典のある値ではない。3つの帯がどれだけ重なるかを決める Blending スライダーの効きは、この図では表現できていない。

この操作が画像に何をするか

デジタルのスプリットトーンは、画素の明るさを見て、明るい画素と暗い画素に別の色を混ぜる操作である。全体に一律の色を乗せる単純な色かぶりと違い、暗部と明部で色の方向を分けられるため、モノクロ写真に色味を与えたり、カラー写真の暗部と明部を色で切り分けたりできる。暗室の調色は同じ見た目を得るのにまったく違うことをしていた。銀でできた像を薬品で別の化合物に置き換える化学変化であり、セピアは硫化銀、青はプルシアンブルーという顔料そのものの色である。したがって「同じ色に見せる」ことはできても、同じことをしているわけではない。Lightroom では旧スプリットトーンがカラーグレーディングパネルに統合されたが、Blending を 100 にして中間調・グローバル・輝度を触らなければ、旧設定と同一の結果になるとメーカーが明記している。

効く場面

つまずきやすい点

どこまで裏が取れているか

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